ボ ン ネ ッ ト バ ス |
いすゞの昭和41年式ボンネットバス"BXD30"。 現在は日本バス文化保存振興委員会(NPOバス保存会)が保存活動をしており、 イベントや映画・ドラマ撮影にも使用されています。 |
*最終更新日: 2024.05.21
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![]() △ 「まなびピア三重2000」四日市会場 |
BXD30ボンネットバスの最終期にあたる、1960年代の型式です。路線バスとしての運用* ののち、'78年より「お伊勢さん」バスとして、 その後('84年〜)定期観光バス「ぶらり松阪」として活躍。 引退後は二見の研修センターに保存されていましたが、 2003年に東京・日比谷で「バス・フェスティバル」に展示後、日本バス友の会に譲渡されました。 写真は二見保存時代、イベント「まなびピア三重2000」に顔を出している様子。 |
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![]() △ 「ぶらり松阪」のヘッドマーク |
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![]() △ 車内・後方 |
車内の様子。床は板張りとなっています。 | ||
![]() △ 車内・前方 |
乗降扉は手動式。 車掌さんが乗車していた様子を懐かしそうに話している来場者もいました。 | ||
![]() △ 運転席 |
ハンドルや計器類がレトロな運転席。 | ||
![]() △ 運転席上 |
社内番号3019。「三2う ・805」は、乗合車として現役時代に付けていたナンバーです。 | ||
![]() △ 真横から |
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![]() △ うしろ |
丸く、ボリューム感のあるリアスタイル。「ぶらり松阪」時代の鈴のデザインが残されていました。 | ||
![]() △ フラガール周遊号(一山一家号) |
日本バス友の会は2004年にNPO法人として日本バス文化保存振興委員会(NPOバス保存会)を設立し、 バス保存活動の実務を継承しています。 2005年に福島県いわき市のバス事業者「常磐交通自動車」(現「新常磐交通」)の協力により、 BXD30の整備が行われました。 | ||
![]() △ 側面には三交マークも |
2006年には映画「フラガール」の撮影に使用。このことにちなんで、 スパリゾートハワイアンズ周辺の観光地を巡る周遊バスとして 期間限定で運行されました。 現役時代を髣髴とさせる外装が施されています。 | ||
![]() △ 水戸の梅まつり 漫遊バス(2008年) |
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2009年にはDPF(粒子状物質減少装置)が取り付けられ、条例によるディーゼル車規制地域(東京・神奈川・埼玉・千葉)でも走行可能に。 塗装も、より現役時に近いものになっています。 | |||
![]() △ 水戸の梅まつり 漫遊バス「助さん号」(2011年) |
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2011年11月12日に、はるばる茨城県から三重県鈴鹿市へ自走回送し、「安全・安心フェスタすずか2011」に参加。
三重交通のCNGノンステップバスと並べて展示されました。 そして2022年10月29日には、日本バス友の会/NPOバス保存会への譲渡以来初めてとなる伊勢への里帰りを果たし、 二見・賓日館の中庭において展示が行われました。 |
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![]() △ 三重テレビからNPOバス保存会理事長インタビュー |
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2022年11月12日〜13日、バスの利用促進などを目的に、38年ぶりに伊勢市内を乗客を乗せて走りました。 伊勢市による主催、NPOバス保存会と三重交通の協力で、伊勢市駅前〜イオン伊勢店〜ララパーク〜宇治山田駅前(降車のみ)〜伊勢市駅前を走行。 多くの人が乗車に、撮影にと集まりました。 伊勢市駅前では昭和63年までの三重交通バス停デザインが再現されて、バスとセットで昭和ムードを醸し出す、地元ならではの演出も。 | |||
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![]() △ 伊勢市内を走行(宇治山田駅前) |
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東京都とその周辺の排出ガス規制区域に乗り入れ可能な貴重なレトロバスということで、 都内へも自走回送して乗車体験イベントを実施しています。 | |||
![]() △ 東京都小平市「バスとタクシーのひろばin小平2023」 |
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2024年5月には「三重交通グループ感謝祭」での展示のため、再び茨城から三重へ舞い戻り、創立80周年を祝いました。 | |||
![]() △ 「三重交通グループ感謝祭」夢の競演① |
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![]() △ 「三重交通グループ感謝祭」夢の競演② |
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![]() △ 「三重交通グループ感謝祭」ヘッドマーク装着 |
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* 1976年の南紀での現役時代を、「駅前からバスに乗って−岩堀春夫 写真集」 (ないねん出版/2003)で見ることができます。 愛知県図書館などに所蔵されています。※ないねん出版は2012年に廃業 | |||
..三重交通のバスとターミナル |